Q10-3 特許には職務発明というのがありますが、商標にも職務商標のようなものはあるのでしょうか?

A10-3
特許と商標は根本的にその性質が異なるため職務商標という概念は存在しません。

発明と商標の違い

特許と商標は根本的にその性質が異なります。特許の「発明」の定義は「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの」です。つまり特許は創作物なのです。従ってそれを創作した者に特許権を取得する権利が原始的に帰属します。ただ、その発明を生み出すにあたって、会社の貢献が様々な意味で大きいので創作者に一定の対価を支払うことと引き換えに、会社側に権利を承継させることができるというのが職務発明の制度趣旨です。
しかし、商標の定義には創作物であるといった記載が一つもありません。あくまでその商標を選んだだけに過ぎないのです。一流ブランドの「ルイ・ヴィトン」もはじめから価値を有していたわけではありません。長年の企業努力により一流のブランドとなったのです。そう考えるとそのブランドを考えた当初はその名前を選んだにすぎないともいえるでしょう。従って商標は生み出された時点で価値があるものではないので法律で規定して、会社に帰属させる制度をつくる必要性がないのです。

Posted at 2007-5-13

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